「今の自分に何ができるかをよく考えて行動する」

 船に付く補強材や製造中に吊り下げるためのワイヤーを掛ける部品など、自動溶接ではできない部分を中心に、ひとつひとつ丹念に手作業で溶接して接合しています。職場には、年齢の離れた先輩もいらっしゃいますが、冗談を言い合えたり、溶接のやり方が難しかったりしても優しく丁寧に教えて貰えます。休憩中は、『鬼滅の刃』(※)の話で盛り上がったりしています。

 仕事では、常に向上心を忘れず、今の自分に何ができるかをよく考えて行動するようにしています。例えば、準備や片付けなどの段取りの仕方や溶接の仕方を自分で考えて工夫して、昨日までは時間がかかっていた作業を、効率よく短い時間で終わらせられたりするときは達成感とやりがいを感じます。

吾峠呼世晴/集英社

「友達や先生とよく話をしたことが役に立っている」

 学生時代にやっておいてよかったことは、同期や先輩たちと仲良く話せるコミュニケーション力を身に付けるという意味で、学校で友達や先生とよく話をしていたことが役に立っていると思います。

 みなさんも、何か困ったことがあれば、周りの友達や先輩たちから意見やアドバイスを貰い、自分に合った解決法を探してみてください。