当社は2020年3月26日、伊万里事業所(佐賀県)にて建造しておりました飯野海運株式会社様向け、31万重量トン型油送船「富士山丸(FUJISAN MARU)」を引渡しいたしました。本船は、VLCC(Very Large Crude Oil Carrier)と呼ばれ、大型鉱石運搬船とともに当社の戦略商品と位置付けており、自社開発VLCCの第4番船となります。
1 |
共通構造規則(CSR-BC&OT)に対応しつつ、全長を約339mまで大型化し、さらには船型改良等により、輸送能力や燃費性能の向上を図り、安全性および経済性を追求した商品としている。 |
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2 |
貨物油タンクとバラストタンクの塗装性能基準(IMO PSPC-COT規則、PSPC-WBT規則)を適用し、貨物油タンクならびにバラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。 |
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3 |
当社独自開発の『Namura flow Control Fin (NCF)』および『フィン付き舵(Rudder Fin)』を装備し、更には省エネ型プロペラボスキャップ『ECO-Cap』や風圧力低減型居住区、低摩擦型船底防汚塗料を採用し推進性能の向上を図ると共に、電子制御式主機関を採用し燃料消費量の低減を図っている。 |
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4 |
主機関および発電機関は海洋汚染防止条約(MARPOL 条約) によるNOx 排出規制(Tier Ⅱ) に適合した機種を採用している。 |
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5 |
大容量の貨物油ポンプを3 台装備し、3 種の異種貨物油積みが可能であると共に大容量のエダクターを2台装備しており、効率良く短時間での貨物油の荷揚げを行うことが可能である。 |
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6 |
バラスト水管理条約の発効に伴い、IMO承認に基づくバラスト水処理装置を搭載しており、バラスト水を制御することで海洋環境の保護に努めている。 |
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7 |
2020年1月1日から一般海域で規制強化されたSOx排出規制に適合したSOx(硫黄酸化物)スクラバーを搭載し、大気汚染の防止に努めている。 |
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船名 |
富士山丸(FUJISAN MARU) |
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全長 |
338.92m |
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幅(型) |
60.00m |
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夏期満載喫水(型) |
21.05m |
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総トン数 |
160,106総トン |
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載貨重量 |
312,499重量トン |
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主機関 |
MAN B&W 7G80ME-C9.5 1基 |
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定員 |
30 + 6 (Workers)名 |
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船級 |
日本海事協会( NK ) |
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船籍 |
日本 |
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