当社は2021年9月29日、伊万里事業所(佐賀県)にて建造しておりました共栄タンカー株式会社様向け、31万重量トン型油送船「TOKIWA(常盤)」を引渡しいたしました。本船は、当社マラッカマックス型VLCC(Very Large Crude Oil Carrier)の第7番船となります。

特長

1

共通構造規則(CSR-BC&OT)に対応することで船舶の安全性を高めつつ、全長を約339mまで大型化し、さらには船型改良等により、輸送能力や燃費性能の向上を図り、経済性を追求した商品としている。

2

貨物油タンクおよびバラストタンクの塗装性能基準(IMO PSPC-COT規則およびPSPC-WBT規則)を適用し、貨物油タンクおよびバラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。

3

当社独自開発の『Namura flow Control Fin(NCF)』および『フィン付き舵(Rudder Fin)』を装備し、更には省エネ型プロペラボスキャップや風圧力低減型居住区、低摩擦型船底防汚塗料を採用し推進性能の向上を図ると共に、電子制御式主機関を採用し燃料消費量の低減を図っている。

4

主機関および主発電機関は窒素酸化物(NOx)排出規制に適合した機種を採用している。

5

大容量の貨物油ポンプを3 台装備し、3 種の異種貨物油積みが可能であると共に、大容量のエダクターを2台装備しており、効率良く短時間での貨物油の荷揚げを行うことが可能である。

6

バラスト水管理条約に適合したバラスト水処理装置を搭載している。

7

硫黄酸化物(SOx)排出規制に適合したSOxスクラバー(排ガス浄化装置)を搭載している。

主要諸元

船名

TOKIWA(常盤)

全長

338.95m

幅(型)

60.00m

夏期満載喫水(型)

21.05

総トン数

160,453総トン

載貨重量

312,473重量トン

主機関

WinGD 7X82-B 1基

定員

34 + 10 (Workers)名

船級

日本海事協会( NK )

船籍

リベリア

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