「若い社員でもやる気があれば挑戦、活躍できる」

 私が働いている生産計画課は船の建造工程を立案し、その工程を管理・調整する部門で、業務の性質上、営業、設計から現場まで様々な部門と連携する非常に顔が広い部門です。課員は若手からベテランの方まで年齢層は幅広いですが、コミュニケーションが非常に活発で、和気あいあいとした雰囲気の中で仕事をしています。

 「名村で造れる船なら何でもやる」というチャレンジ精神に溢れる会社だと思います。小型船(載荷3万4千トン)から超大型船(載荷31万トン)に至るまで、バルクキャリアー、オイルタンカー、オアキャリアー、ガス船など幅広い建造種類があり、船種の数だけ勉強も必要になり大変ですが、同じ種類の船ばかり造るよりもマーケットへの柔軟性が高いと思います。また、このチャレンジ精神は船の建造種類だけにとどまらず、若い社員でもやる気があれば挑戦、活躍できることも当社の魅力だと思います。

 学生の頃はバドミントンサークルに所属し、他大学と合同開催する大会の運営委員を務めていました。他大学のメンバーと協力して大会運営をしたり、スポンサー集めで様々な会社の方と交渉・調整したりする機会があったことは、今の仕事につながっていると思います。大学では船舶海洋関係を専攻していましたが、教室で学んだ事よりも、サークル活動で経験した事の方が役に立っていますね。

「船が無事に進水を迎えた時は、とても大きな達成感がありました。」

 今は、鋼板の切断開始からドックへのブロック搭載までの工程計画と、各工程で必要になる設計図面や鋼材、艤装品などの納期管理を担当しています。この他にも、工程変更が発生した場合の調整や、生産設備・体制の最適化について関係先と検討・協議も行っています。

 最もやりがいを感じたのは、船1隻分の建造データ作成を初めて一人で担当したときです。船の建造工程を切断から搭載まで1工程毎のデータを作り、それぞれを前工程⇒後工程として関連づけていく作業ですが、1隻分のデータ数は1万件以上になる為、まともな建造データに仕上がるまでに2ヶ月かかりました。そうして作り上げたデータを元に社内全体の納期・日程を決め、それに沿って建造が進み、船が無事に進水を迎えた時は、とても大きな達成感がありました。

 今では、製造現場の方の「あれがキツい」、「これはこうしたい」と言っていることの背景が理解出来るようになったと思います。逆に、無理なお願いを受け入れて貰えることも増えました。当初は、一方的に言われるばかりで辛い時もありましたが、今は、言われることを理解しつつも、全社的にメリットがあると思うものはしっかり説明して、理解して貰うように心掛けています。