素直に取り組む事で、自身の成長にもつながる

 造船検査グループは、全社的品質活動の推進、当社製品ならびに購入品の品質や検査に関わる部署です。私は船殻(船の本体)と船体艤装(船上に取付られる配管や装置類)の検査担当をしています。船はスケールが大きいため、完工するまでの各工程で様々な検査をしていきます。船殻検査の場合は、目視検査(部材配置・溶接部・仕上げなどの確認)、気密水密検査、艤装品取り付け確認などあり、製品が船級規則や基準の要求に満たすかどうか日々検査をしています。検査完了後、結果を記録し報告書や成績書を保管します。また、検査に立ち会う船級検査員・船主監督などの対応も業務の一つです。検査時やミーティング時に様々なコメントを受け取る場合があるので、そのコメントの回答含めて窓口として対応しています。私の言動一つで、製品の品質や信頼性に関わるため注意深く対応しています。

 職場の雰囲気は穏やかで働きやすい環境だと思います。聞きたい事がある時は気兼ねなく質問でき、時には雑談もしてコミュニケーションが取りすい職場です。忙しい時や悩ましい課題に直面した時はフォローもしてもらえるので、周りの先輩・上司達は頼りになる方々ばかりです。

 船が完工してお客様へ引き渡される時に一番やりがいを感じます。私の所属部署では、船1隻を担当として任されるので、担当した船については、建造開始から完工まで一通り検査で関わる事になります。船の建造は大方順調に進みますが、大小のトラブルなども発生します。検査は体力的にしんどい時もあります。それらを乗り越えて、船が無事に完工・引き渡された時は安堵感と達成感を得られます。

 仕事をする上では、何事も素直に取り組んでみる事を大切にしています。わからないなら質問する、指導を受けたことは素直に聞く、というような気持ちで仕事に取り組んでいます。素直に取り組む事は、周囲からも協力してもらえるし、私自身の成長にもつながります。

学生時代に様々な人と関わる事で社会性・協調性を学べた

 学生時代に色々な業種のアルバイトを経験して良かったと思います。その中で、従業員・バイト仲間・お客様など様々な人と関わる事で社会性・協調性を学べたと思います。その反面、学生時代に英語にもっと力を入れていればよかったと後悔しています。仕事上、英語で会話する機会があり、自身の考えを思うように表現できない事に悔しく思いながら現在勉強している所です。

 一緒に世界中を航海する船を造りましょう。スケールの大きい船を造る仕事に関わるのは壮大でおもしろみがあると思います。