「お客様と会社との潤滑油」

 私が所属する業務部は、営業部が契約を結んだ後の工場で建造中の船について、船主様や駐在監督様などのお客様の対応を行う部門です。 業務部は様々な分野の仕事に係わっていますが、担当者がそれぞれの分野のスペシャリストで、個性を活かして働いています。例えば、工事費用交渉でいえば、会社としての方針はありますが、自分がどういう風に説明し、お客様に納得いただくかなど、やり方は担当者ごとに違います。自分をお客様と会社との潤滑油として、お互いの着地点を見出すことが、業務部員の職務だと考えています。

 船は、契約から完工引渡しまでに3年くらいの期間がかかりますので、建造中にお客様へ様々な報告を行います。また、途中でもお客様から様々な仕様変更の要望がありますので、そういったお客様のご要望に対し、できる限り対応できるよう社内調整するのが主な仕事の一つです。また、船の工事完了と安全航海を祈念する命名式などの各種式典も担当したり参加しています。日頃は、お客様が駐在される部屋と自分のデスクを往復し、お客様とコミュニケーションを取ったり、打合せの議事録を執ったりしています。また、官庁に対して船の建造許可申請を行ったり、お客様に契約船価の請求書を出したりもしています。ちなみに請求書は億単位です。

 最初は担当船を持っている先輩の副担当として、船が引き渡されるまでのお客様対応をしました。入国ビザの申請や宿舎の手配、構内用自転車の管理や電話番などを担当しました。最初は船に直接係わらず、地味な仕事ではありましたが、業務部の仕事を理解するために必要な仕事だったと思います。

 大学では、経済学を学んでおりましたが、英語の授業も積極的に受講していました。今の仕事では英語を使う機会が多いので、その点は役に立っていると思います。大学卒業時はTOEICで540点でしたが、社内英会話教室で700点代まで上達しています。

 当社は、底力がある会社だと思っています。常に新船型を目指し、攻めの姿勢でチャレンジしています。また、佐賀というローカルな地に工場があるにも係わらず、世界中を相手にグローバルにビジネスを展開しており、その点にも魅力を感じています。

「トラブルを乗り越えることが自分の力になっている。」

 客観的に考えると、多分成長していると思うのですが、ずっとバタバタしているせいで、自分自身ではあまり成長を実感することができません。 上司からは「自分がどうしたいのか」ということをよく問われます。今までは、体当たりで目の前のことに挑戦してきて、それでうまく行ったり行かなかったりしたのですが、これからは予め道筋を立て、問題をよりスムーズに解決できるようにしてみたいと思っています。いろいろなことを経験しましたが、トラブルを乗り越えることが自分の力になっているなと実感しています。船の主担当として、お客様との話に加わるのは本当に面白いです。最後にお客様を送り出したときは、疲労感や安堵感と共に、何とも言えない充実感が込み上げてきます。