当社は2017年11月17日、伊万里事業所(佐賀県)で建造していたERICA NAVIGATION S.A.様向け、9万9千トン型ばら積み運搬船「NAGARA MARU (長良丸)」の命名引渡式を行いました。 本船は、中部電力株式会社様の碧南火力発電所向け最適船型9万9千トン型ばら積み運搬船シリーズ2船目となります。 式典には、中部電力株式会社様より松浦副社長様ご夫妻、株式会社商船三井様より池田代表取締役社長様ご夫妻が出席されました。本船は式典後、中部電力株式会社様向け石炭輸送の為、インドネシアに向けて処女航海の途につきました。

特長

1

幅広浅喫水とすることで、碧南火力発電所向けの最適船型となっている。

2

当社独自開発の『Namura flow Control Fin (NCF)』および『舵付きフィン(Rudder Fin)』を装備し、更には低摩擦型船底防汚塗料を採用し推進性能の向上と共に電子制御式主機関の採用により燃料消費量の低減を図っている。

3

主機関および主発電機関には、IMO MARPOL Annex VIに適合した低NOx機関を採用しており、更に低硫黄燃料油対策を考慮したFOタンク配置やエア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成としている。

4

機関部冷却システムには、セントラル清水冷却方式を採用し、船内メンテナンス作業の低減を図っている。

5

港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水およびホールド洗浄水の船外排出を適切に管理すべく、汚水等の貯蔵タンクを装備している。

6

バラスト水管理条約の発効に伴い、IMO承認に基づくバラスト水処理装置を搭載しており、バラスト水を制御することで海洋環境の保護に努めている。

主要諸元

船名

NAGARA MARU (長良丸)

全長

249.97m

幅(型)

43.00m

夏期満載喫水(型)

12.70m

総トン数

59,880総トン

載貨重量

100,316重量トン

主機関

MAN B&W 6S60ME-C8.2 1基

定員

25名

船級

日本海事協会( NK )

船籍

リベリア

その他のバルクキャリアー建造実績