当社は2017年3月9日、伊万里事業所(佐賀県)で建造していたSAKIZAYA JUSTICE S.A.様向け、8万2千トン型ばら積み運搬船「SAKIZAYA JUSTICE」を引渡しいたしました。 本船は、8万2千トン型ばら積み運搬船シリーズの第5番船となります。

特長

1

本船は穀物、石炭、鉄鉱石などを運搬するパナマックスバルクキャリアであり、共通構造規則(CSR)を適用し、且つ高い推進性能と省燃費性能、積み高の極大化を追求した船型としている。

2

省エネ船尾付加物の装備ならびに風圧抵抗低減を図った居住区形状の採用による推進性能の向上と共に電子制御式主機関を採用し燃料消費量の低減を図っている。

3

最新の高効率プロペラを採用することにより、推進性能向上を図っている。

4

バラスト水排出性能向上の為に大容量のバラストポンプを装備しており、更に専用のバラストストリッピングラインを設けている。

5

港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水およびホールド洗浄水の船外排出を適切に管理すべく、汚水等の貯蔵タンク(Grey water holding tank, Treated sewage holding tank, Slop tank)を装備している。

6

バラスト水管理条約発効に先立ち、バラスト水処理装置を搭載しており、バラスト水の水質を制御することで海洋環境の保護に努めている。

7

バラストタンク新塗装性能基準(IMO PSPC-WBT規則)を適用し、バラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。

8

主機関および発電機関は海洋汚染防止条約(MARPOL 条約) によるNOx 排出規制(Tier 2) に適合した機種を採用している。また、機関部冷却システムには、セントラル清水冷却方式を採用し、船内メンテナンス作業の軽減を図っている。

主要諸元

船名

SAKIZAYA JUSTICE

全長

228.99m

幅(型)

32.26m

深さ(型)

20.10m

総トン数

44,425総トン

載貨重量

81,691重量トン

主機関

MAN B&W 6S60ME-C8.2 1基

定員

25名

船級

ロイド船級協会(LR)

船籍

パナマ

その他のバルクキャリアー建造実績