当社は2025年6月26日、伊万里事業所(佐賀県)にて建造しておりましたMTO MARITIME, S.A.様向け18万2千トン型ばら積み運搬船「GLOBAL FUTURE」を引渡しいたしました。本船は、新規開発の載貨重量18万2千トン型ばら積み運搬船の第1番船となります。

特長

1

主要寸法はフランスのダンケルク港へ入港可能な最大船型“DUNKIRK MAX”を志向している。

2

当社独自開発の『Namura flow Control Fin (NCF)』、『フィン付き舵(Rudder-Fin)』、更にNCF後流の流場を改善する省エネフィンを採用し、燃料消費量の低減を図っている。

3

主機関および主発電機関には、窒素酸化物(NOx)排出3次規制に適合した機種を採用し、更にはエア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成としている。

4

機関部冷却システムには、セントラル清水冷却方式を採用し、船内メンテナンス作業の低減を図っている。

5

港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水およびカーゴホールド洗浄水の船外排出を適切に管理すべく、汚水等の貯蔵タンクを装備している。

6

環境対策として、バラスト水管理条約に準拠したバラスト水処理装置、及び一般海域での硫黄酸化物(SOx)排出規制に適合した排ガス浄化装置を搭載し、シップリサイクル条約にて作成が要求される有害物質一覧表(インベントリ)に関する船級符号(IHM:  Inventory of Hazardous Materials)を取得している。

7

EEDI(エネルギー効率設計指標)を基準値比30%以上削減が必要となるEEDI Phase 3を達成している。

主要諸元

船名

GLOBAL FUTURE

全長

291.92m

幅(型)

45.00m

夏期満載喫水(型)

18.20m

総トン数

94,783総トン

載貨重量

182,613重量トン

主機関

MAN B&W 7S60ME-C10.6-EGRBP 1基

定員

25名

船級

日本海事協会(NK)

船籍

パナマ共和国

その他のバルクキャリアー建造実績