当社は2019年5月10日、伊万里事業所(佐賀県)で建造していたNSC0411 SHIPPING S.A.様向け、載貨重量25 万トン型鉱石運搬船「CAPE ESPERANZA」を引渡しいたしました。本船は、西豪州積みの最大船型となる「WOZMAX(ウォージーマックス)」の第二世代型の第3番船となります。

特長

1

西豪州の鉄鉱石積出主要3港へ入港できる最大船型であり、18m喫水で載貨重量25万トンを確保している。また、本船は7ホールド・7ハッチを採用することで、第一世代型に比べ積付の柔軟性及び荷役効率の向上を図っている。

2

最新の国際条約の要件を適用した最新鋭の船型である。また、推進性能や操縦性能を考慮しつつ船首形状最適化による実海域性能をバランスさせた船体形状としている。

3

当社独自開発の『Namura flow Control Fin (NCF)』および『舵付きフィン(Rudder Fin)』を装備し、推進性能の向上と共に燃料消費量の低減を図っている。 更には最新型の高効率プロペラ及び低摩擦型船底防汚塗料を採用し、推進性能向上を図っている。

4

港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水およびホールド洗浄水の船外排出を適切に管理すべく、汚水等の貯蔵タンクを装備している。

5

ブラジルのPonta da Madeira港への配船を考慮した係船システムとしている。

6

主機関および主発電機関には、IMO MARPOL Annex VIに適合した低NOx機関を採用しており、更にエア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成としている。

7

機関部冷却システムには、セントラル清水冷却方式を採用し、船内メンテナンス作業の低減を図っている。

8

バラストタンク新塗装性能基準(IMO PSPC-WBT規則)を適用し、バラストタンクの腐食防止に努めることにより、船舶の安全性を高めている。

9

バラスト水管理条約の発効に伴い、IMO承認に基づくバラスト水処理装置を搭載しており、バラスト水を制御することで海洋環境の保護に努めている。

主要諸元

船名

CAPE ESPERANZA

全長

329.95m

幅(型)

57.00m

夏期満載喫水(型)

18.00m

総トン数

135,810総トン

載貨重量

250,194重量トン

主機関

MAN B&W 6G80ME-C9.5 1基

定員

28名

船級

アメリカ船級協会( ABS )

船籍

パナマ

その他のバルクキャリアー建造実績